TCXO の波形変換回路例

Clipped Sine出力の TCXO を矩形波に変換する参考例

※ +3.3VddのClipped Sine出力のTCXOをCMOSレベルの出力に変換する回路例です。
  この例では簡単な回路構成で位相ノイズの劣化を抑えてレベルを変換できます。

 

  

・TCXO型番 T6509 (20MHz)  →    データシート
・Vdd +3.3V
・インバーターIC TC7SZ04F (東芝)

※ Test Point 手前の『51Ω』はオーバーシュート抑制のダンピング抵抗です。
 使用するインバーターICの特性および後段の負荷条件によりオーバーシュートの出方は変わりますので
 実際基板上で波形確認しながら調整されることをお勧めします。
 インバーターICはプッシュプルタイプのものを使用します。
 (オープンドレインのものは適していません)

 

TCXOからの出力波形

(波形変換前)

波形変換後

Test Pointでの出力波形


Clipped Sine出力 ≒ 1.1Vpp
( 10kΩ/約10pF負荷:プローブ容量含む )


CMOSレベル出力≒3.3Vpp
(1MΩ/約10pF負荷:プローブ容量含む)

波形変換後の位相ノイズ特性

ノイズフロア:約-158dBc/Hz

のラインは T6509 仕様値 (Typicai値)です。

 

   (資料参考元) CLIPPED SINEWAVE TO CMOS CONVERSION CIRCUIT
        ( Ramon M. Cerda CRYSTEK CORPORATION September 8, 2010 )

 

このページ内のデータ数値はあくまで目安になるものとしての値を提示しています。このデータをもとに弊社の関与しないところで設計等された場合に何らかのトラブルが発生したとしても一切の責任は 負いかねますので予めご了解ください。