研究室・実験ラボなどでの周波数基準用途に
高安定ケースインOCXO
大学や研究機関の研究室での周波数基準や実験用途に
高安定なOCXO 『STP3091LF』をケースに
納めて貫通コンデンサにてVdd接続、SMAコネクタ
に10MHz出力接続するようにしたOCXOモジュールです。
・温度変化の大きい産業機器向け用途(防衛機器向け含む)の
場合は内部ポテンショによる調整では無くVC調整が必要な
場合があります。詳しくはお問い合わせ下さい。
<諸特性>
・出力周波数:10.000000MHz
・周波数温度特性 ..... 5*E-10以下(-20〜+65℃) 12V入力タイプ
5*E-10以下(-20〜+60℃) 15〜24V入力タイプ
・周波数長期安定度 ..... 1*E-10以下/1日、2*E-8以下/1年、1*E-7以下/10年
(電源投入後14日の値を基準として)
・位相ノイズ特性 ..... @1Hzオフセット : -95dBc/Hz Max.
@10Hzオフセット : -125dBc/Hz Max.
@100Hzオフセット : -145dBc/Hz Max.
@1kHzオフセット : -150dBc/Hz Max.
・出力レベル ..... 7dBm±2dBm (50Ω負荷にて)
・消費電流 ...... 起動時/750mA 以下、定常時/250mA 以下(@+25℃)
・出力インピーダンス .... 50Ω
・サイズ .... 70×100×40mm (突起部含めず)
(タカチ電機工業の防塵アルミダイキャストケース:BDN7-10-4N がベースになっています)
<位相ノイズ特性例>
DC=+12V/ポテンショメータ調整タイプ/室温にて
( 使用電源:TDKラムダ HWS15A-12/A )
★実際の値には若干の個体差があります。
★長期の経年変化特性も非常に良好で、そのため電源オフ・オン時の周波数再現性にも優れています。
( 起動後〜 10年間 の経年変化実測例 )
( サンプル=2pcsでの実測値のデータです。 実際製品は仕様の範囲内での個体差があります)
※ 通電動作時のケースの表面温度について
・12V入力タイプ(レギュレータ無し) .... ケース上面で40℃程度(周囲温度+25℃時)
・15〜24V入力タイプ(レギュレータ内蔵タイプ)
.... 15V時:ケース上面で40℃程度(周囲温度=+25℃時)
.... 20V時:ケース上面で43℃程度( 〃 )
.... 24V時:ケース上面で46℃程度( 〃 )
接続構成例
市販のDC電源を用いた接続構成例です。テストでは以下の電源を用いています。
・+12V入力 .... TDKラムダ HWS15A-12/A
・+15V入力 .... COSEL PBA15F-15
※上記の市販電源でも十分な特性が得られます。
ラボなど温度変化の少ない環境(+25℃±10℃など)では CASE-STP3091LFの内部に
ポテンショメータを内蔵させるタイプでも問題が無く、そちらを用いれば外部VC入力は必要ありません。
(ご注文時にご相談下さい)
防衛機器用途などで温度変化の大きい場合はポテンショメータの温度変化時の挙動により十分な
温度特性が得られない場合があるため『外部VC入力』が必要になります。
@ AC入力部 はノイズフィルター付きのインレットを用いています。
( TDKラムダ RPE-2003など )
A ACライン は0.5sq以上のものを使用します。
・AC入力側のケーブル端子処理 .... 250型平型端子(写真下左)
・DC電源側のケーブル端子処理 .... Y型圧着端子(1.25-YS4A)(写真下右)
・アース線も同様に接続します
・接続部の絶縁処理(キャップ取付け)を行って下さい。
B DC電源
C DCライン も0.5sq以上のものを使用します。
・DC電源側のケーブル端子処理 .... Y型圧着端子(1.25-YS4A)(写真下左)
( 接続部の絶縁保護処理を行って下さい)
・CASE-STP3091LF のケーブル端子処理 .... (+側)マックエイト PR-0.9-10(写真下右)
(GND側) ワニ口クリップ (写真下右中央
(写真右)DCの先端は PR-0.9-10をはんだ付け後に熱収縮チューブで絶縁します。
D DC+入力。長期に固定する場合は PR-0.9-10にて接続後に抜け防止でシリコンボンドにて固定が望ましいです。
EGND側。長期に固定する場合はワニ口クリップでは無く、ラグに直接はんだ付けなどが望ましいです。
※ 10MHz出力部 にはSMAコネクタのケーブルを接続します。インピーダンスは50Ωです。
※必要に応じて全体をケース筐体に納めたり、スイッチを付加下さい。
(スイッチを入れる場合はACラインに接続して下さい)